銅鐘

 

銅鐘

 

この銅鐘は現在広厳院の所蔵であるが、もとは初狩村(大月市)の妙台寺(廃寺)のもので、その後武田氏が陣鐘として使用されたと伝えられるものである。鋳造は嘉暦二年(1327年)で鎌倉時代の末期である。鐘身90.9cm、総長118.2cm、口径64.8cm、四面の池の間に陽鋳の銘があり、この書体では優雅ですばらしく、文化財的価値が高いとされている。
なお、この鐘は江戸時代に広厳院境内裏手の金山というところから掘り出されたもので、表面に痕る鍬の刃形はその際につけられたものといわれる。

昭和34年2月9日に県有形文化財(工芸品)に指定されました。