廣厳院の建物

 

廣厳院の建物

本堂

廣厳院の本堂を入ると荘厳な雰囲気に背筋が伸びる思いです。本堂正面の上部には創建から五百年以上経つとは思えないほどの色鮮やかな欄間があり目を引きます。本堂の両脇には十六体の羅漢像が祀られており圧巻です。

書院

隆盛時には八十人以上の僧が修行していたため方丈もとても広いです。本堂から方丈につながる建物が書院です。書院には「鶴の間」と呼ばれる部屋があり、本堂の荘厳さとは、また違った荘厳な雰囲気を感じます。廣厳院が保有している古文書にある書状などを、この「鶴の間」で受け取っていたのかと考えると歴史の重みを感じずにはいられません。

開山堂

本堂奥には「開山堂」と呼ばれるお堂があり、開祖雲岫宗竜大和尚を始め、歴代の御住職の位牌が納められています。中でも正面にある三体の御開山像は見事です。天井や室内の装飾は開山当時の色彩をそのまま残しています。

鐘楼

鐘楼は江戸時代の建築物。県文化財の銅鐘はここではなく本堂の中に収められています。